アメリカのフライトスクール選び

アメリカには2018年のFAAの統計で5000あまりの公共の飛行場があります。フライトスクールも同じ様に多数ありますので、全米のほとんどの場所で飛行訓練を受けることが出来ます。
私の場合のように趣味で休日などを利用して訓練をする場合は、家から通える範囲でとなるので、地域選びに迷う必要はないのですが、日本から短期で訪問して免許を取得したい場合は、まずどの地域で探すかを決める必要があります。

小型の機体は旅客機などと違い天候が悪い場合は飛行できません。最初に取得する自家用免許では有視界飛行しかできませんので、雲が低い場合も飛べません。普段は晴れか曇りかは意識しても、雲の高さまでは意識しませんよね。つまりなるべく天候の安定した地域と時期を選ばなければ、毎日のように飛ぶことはできません。

スクールを選ぶ地域が決まったとして、次に具体的なスクールを選ぶ基準を話してみたいと思います。

ずばり重要なのは、インストラクターの数と訓練用の飛行機の数です。飛行機というのは自動車とは違い1年ごとの点検やどこか故障した際の修理に時間がかかります。オイル交換程度は別ですが、定期点検、故障修理には最低数日必要なのが現実です。つまり訓練機の数が少なく、予約がほぼすべて埋まっている状況で突然故障などが発生すると数日間訓練が出来なくなったりします。ほとんどのフライトスクールはWebなどで訓練機を紹介しているので、なるべく新しめの機体を使用して、機数を多めに用意しているところを選んだ方がいいと思います。

あとインストラクターの数も同じで、あまり少ないと自分が主に習っているインストラクターが休みなったときに替えがいなくなります。それと重要なのは大抵のインストラクターはすでに何名かの生徒を抱えていますので、特に訓練始めには自分の希望した日程で予定を入れることはできません。

インストラクターの数、訓練機の機種と数、実際の予約の込み状況を確認したうえで最終的にどこのスクールにするか決めることをお勧めします。

TSAのフライトトレーニング手続き

アメリカ国籍以外の外国人がアメリカでフライトトレーニングを受けるためにはTSA (Transportation Security Administration)の承認手続きが必要になりますので、今日はそのことを説明しようと思います。AFSP (Alien Flight Student Program) と呼ばれているものです
この手続きなしではDiscoveryフライト以外の本格的なトレーニングを開始することはできません。承認されるまでにある程度の期間が必要になりますので、効率的に免許取得を考えている方はこの期間を十分考慮に入れてトレーニング開始時期を設定する必要があります。
取得までの期間はその時の混雑状況によって結構な違いがあるようです。私の場合は書類審査終了まで約8週間かかりました。一般的な情報では1か月程度されていますが、混み合っている時期はそれ以上かかります。(2020年3月15日現在では約2週間弱で処理されているようです。)

具体的な手続きはTSAのサイトhttps://www.flightschoolcandidates.gov/から行います。申請方法などはすべてここに載っていますので参考にしてください。記事を書いてから時間がたつと細部は変わってくると思いますので、あえて申請書類の記入方法などにはふれないことにします。


気を付けなければいけないのは、申請時にトレーニングを受けるスクール(またはCFI (Certified Flight Instructor)) を指定する必要があり、そのスクールまたはCFIがリクエストを承認する必要があります。
知らない人から申請が来てもほとんどのスクール(またはCFI)は承認しないと思いますので、事前にスクールまたはCFIを決めて、そこに申請を開始することを伝えておかなければなりません。

書類審査が終わると指紋採取の連絡が来て指紋採取に出向かなければなりません。指紋採取可能な場所が州によってはなかったり非常に少なかったりします。私の住んでいるワシントン州では1か所だけボーイングの施設で受けることが出来ました。
受けられる場所はhttps://secure.natacs.aero/afsp/find_location.aspで検索することが出来ます。日本にも沖縄に1か所、東京近辺に3か所あるようです。
いづれもTSAとは別の個人または会社がやっているので実際にその時業務を行っている曜日や時間は異なると思います。

私の場合は書類をオンラインで提出した翌日にフライトスクールがリクエストを承認して、そこから種類審査が終わるまで約8週かかりました。書類審査終了後すぐに指紋採取の連絡がきて、実際の採取は3~4日後に受けて、指紋採取翌日に最終承認が出て訓練開始可能になりました。

承認日から有効期間が1年間になりますので、1年以上訓練に時間がかかる場合は再度承認手続きを行う必要があります。また訓練ごとに個別の承認が必要になりますので、自家用の後に続けて計器など他のライセンスを取得する際は新たに申請が必要になります。
加えてそれぞれの承認は申請したフライトスクール(またはCFI)のみに有効ですので、スクールを変える場合は再度申請が必要になります。

ついに飛行練習10回目

2020年3月1日、今日から3月です。今日もまずまずの飛行日和、このあたりでもそろそろ桜のつぼみがだいぶ膨らんで、気温が上がればあと数日で開花しそうです。

今日の練習内容は先日に引き続きパワーオフストールです。前回よりは注意すべき点が明確に意識できたので良くなったとは思います。でも、インストラクターの安定した飛行と比べえるとまだまだです。完全にスムーズにできるにはまだ何回か練習が必要だと思います。

もう一つ難しいのはタクシーです。離陸前の滑走路までの移動はずいぶんよくできましたが、着陸して戻るまでは今回もグダグダです。どうしても真っすぐ走れず、右に行ったり左に行ったり、スピードコントロールもなかなか思うようにいきません。

今回の飛行で飛行回数も10回に到達しました。今日の飛行時間は今まで最長の1.4時間でしたので、飛行時間も11.1時間になりました。
3月は前半いろいろ用事があって練習できないのですが、月末にまた練習再開します。

今日離陸待ちで滑走路横で待機中に見かけた水上飛行機の牽引車です。面白いので貼っておきます。

飛行時間
総飛行時間 : 11.1 時間
この日の飛行時間 : 1.4 時間