今回は久しぶりに訓練空域に行き各種基本操縦動作の練習をしました。どれも今までやったことがある操縦ですが、しばらく着陸練習に専念していたので復習を兼ねてもう一度やってみることになりました。
最初はグランド・リファレンス・マニューバーを2種類やりました。地上の1点を中心に旋回するものと直線の道路上を半円を描きながら道路を直角に横切りながら飛行するSターンです。どちらも風向きと風の判断が重要で、風上に向かって飛ぶときは浅く旋回し風下側に飛行しているときは急角度で旋回するようにしないときれいな円を描けません。何回か繰り返しているとだいぶまともになりますが、最初はやはり円が偏ったりhします。
その次は3500フィートまで上昇して、まずスローフライト、カーブヒートをオンにしてエンジン回転を落とし、フラップを展開してスピードを55ノットまで下げます。この速度を保って水平飛行するためには再度エンジン回転を上げ、機首の角度と合わせて調整し安定させる必要があります。
この動作はパワーオフストール(失速)の導入部分にもなっていて、この状態から機首をいったん下げ着陸進入のような形にします。その後機首を上げパワーオフストールです。ストールした後はエンジンフルパワーでカーブヒートをオフにして回復します。この時高度が下がらないようにするのが重要です。この動作は着陸時に誤ってフレアーをかけすぎて失速した時の回復動作(ゴーアラウンド)のシミュレーションのようなものなので、高度がある場所で練習しているときは関係ありませんが、実際に着陸時に失速した時はすぐ下に地面があるので、高度が下がってしまうとハードランディングまたは墜落になってしまいます。
その後はパワーオンストール、これはフラップは展開せずにパワーを絞って一旦55ノットまで速度を落とし、そこからフルパワーで操縦桿を引き続けて機首を上げ失速させます。こちらは離陸時に機首を上げすぎて失速した時の回復方法の練習になっています。
どちらの失速でも失速直前にはエルロンはほぼ効かなくなっていて方向の維持にはラダー操作で対応します。
失速練習の後は急旋回の練習です。自家用の操縦練習では45度にバンクさせてターンします。バンク角が急なのでそのままバンクさせただけだと高度が下がってしまいます。エンジン回転を100回転ぐらい上げて同時に操縦桿を手前に引いて水平に回転するようにします。どうしても回転開始直後に一旦機首が下がってしまい、そこから機首を上げてその後は水平を保っているような飛行になってしまうことが多いです。
操縦訓練を始めた当初は誘導路をまっすぐ走ることすらできませんでしたが、だいぶその辺は慣れてきました。今日撮ってきた動画を見ると離陸滑走も滑走路センターをきちんとまっすぐ走れています。少し時間はかかると思いますが、これからも地道に練習を重ねていきたいと思います。
飛行時間
総飛行時間 : 33.2 時間
この日の飛行時間 : 1.4 時間
